ビットコインはなぜヤバい: フィンテック時代のデジタル投資詐欺 Kindle版

フィンテック時代の落とし穴!

ビットコインなど「いわゆる仮想通貨」にはゲーム内のアイテム程度の価値しかない。
中央銀行の負債として計上されている法定通貨や、企業の負債として計上されている疑似通貨と比べると信用度はほぼゼロだ。

誰も負債として計上しておらず、ガバナンスの主体もなく、価値も保証されず、強制通用力を持たず、一般受容性すら怪しく、投資家保護の仕組みからも外れた電子データを「通貨」と呼び、日本円や米ドルなど先進国のハードカレンシーと同格に扱おうとすること自体がすでにヤバい。

「不正をするなと求めるほうが無茶」なこの構造的欠陥は、改正資金決済法でも変えられない。
詐欺・脱税・不正送金・マネーロンダリング・テロ支援などの犯罪の温床になりやすく、反社会的勢力が喜ぶ仕組みである上に、通貨発行権や徴税権を侵害するため国家権力から目の敵にされて当然である。

いわゆる仮想通貨の台頭を「国家権力に対する攻撃」だと認識できない国はヤバい。

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